マルコン

yose2003-05-03

ひっさびさにセガサターンを引っ張り出してきて遊んだ。ソフトは「ナイツ」「バーチャロン」「パンツァードラグーンツヴァイ」の3本。
写真は「ナイツ」で使用したマルチコントローラー(通称:マルコン)。左上に見える丸いボタンがアナログ方向キーで、これによって従前の十字キーでは不可能だった360度の方向入力を可能にした。今のゲーム機には当たり前の機能だが、実は振動パックや傾斜センサーの搭載も予定されていたらしく、元祖でありながら長く通用する設計思想を持ったハードだったと言える。
しかしセガ、どうなっちゃうのかね。
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030417/ns2.htm
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20030502ib01.htm
私は別にセガファンじゃないけれど、ソニーが嫌いで32ビット戦争をプレステが制した時にコンシューマーゲーム機を卒業してしまったため、サターンが最後のハードとなった。ドリキャスにも惹かれるものがあったけれども、その頃には興味が完全にPCに移ってしまっていたので。
サミーとの合併では技術上もマーケティング上もシナジーは生まれないんじゃないか。だいたい、セガの社風で育った人やセガのゲームがたまらなく好きでセガに入社したような人が、パチンコ台のくるくる廻る画面の開発なんかに情熱を燃やせるだろうか。技術で売ってる会社の経営陣がエンジニアのモラール維持で手を抜いたら終わりだと思う。実際、セガはサミーの資金力に興味があるようだとの報道がされている。サミー側の思惑であるセガ独自技術のパチスロ機への導入がスムーズに進むとは到底思えない。縛りの厳しいパチンコ業界の諸規則が新会社へ適用されることもソフトメーカーとして大きなデメリットだ。
再度合併を申し入れたナムコの「このままではセガはダメになる。ウチが吸収される形でもいい」っていうコメントは泣かせる。プラットフォームを提供するSCEI任天堂に遜色ない影響力を保持し、独善的な行動の目立つソフト供給側のトップ企業、コナミ等のライバルと互角に渡り合うためには、サミーは言うまでもなく、以前に破談となったバンダイと比べても、健全な技術マインドを持つナムコこそが合併相手として最良だと思えるがどうか。