夢の跡

私は都心の某社某ビルで働いているのだが、その会社のいわゆる「本社」は数ヶ月前はそのビルの中にあった。今の「本社」は地下鉄でふた駅ほど離れた別の場所にあり、ついこの間まで社長を擁して華やぎ、また「御本社様」などと各事業所からやっかみとも妬みともとれる陰口を叩かれたこの「もと本社ビル」に、かつての勢いは殆ど存在しない。伊丹空港*1に降り立った時、私はその自分のオフィスと似た雰囲気を感じた。関空にメイン・キャストの座を譲った「夢の跡」、その印象が強く残る。

*1:正式には大阪国際空港というみたいだが。この名前からして「関西国際空港」より小物に見えてしまって悲しい。