消費者を侮る会社

マクドナルド、高級バーガー投入も業績を大幅に下方修正。*1
Narinari.comコ○助さんに同意するところ大なのでご紹介。

最近のマクドナルドは自身のマス・マーケティング手法に自信があるのかないのか、ハンバーガーの値段を65円→80円→59円と乱高下させる等、迷走ぶりが際立っている。
高いにしろ安いにしろ外食産業一般の標準原価率を逸脱した商品で商売をするということは、どこかで消費者を欺く歪んだビジネスをやっているという証左に他ならないと常々感じていたのだが、今回のプレミアムマックでの大失敗はその行き詰まりだと言えるのかも知れない。ようするに視点がマクロに偏り過ぎて、ひとりひとり嗜好を持った「消費者」の集まりと見るべき客が「消費部門」としか見えていないのだろう。
もちろんそれで儲けることのできた局面も日本には過去に存在したのであって、そこでは既存の日本企業にないマス的な視点が大いにアドバンテージとなったのだろうが、全体的な消費意欲がますます抑制され、相対的に個々の消費性向が存在感を増してきた現在においても、従来と同じような客の捉えかたしかできなかった外資企業に対して消費者がようやく牙を向いたってことか。むかし「日本市場の特殊性が海外資本の参入障壁にうんたらかんたら...」なんてどっかの国から言われてたのを久々に思い出した。
ちなみにウチは圧倒的にモスバーガー派。*2マックなんかめったに行かない。

*1:http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_08/1t2003080910.html

*2:味と満足度の問題。(勝負になってねぇけど)寮に入ってたころ、同期入社のマック派(偏食家かつ超甘党の男)とどっちに入るかで喧嘩したことがあったなぁ。