いや、キム・ヨナ浅田真央安藤美姫もよいと思うんですが。でもこの鈴木明子の演技とは、伝わってくるものの質感というか、表現力の厚みというか、とにかくボリュームが圧倒的に違うような気がする。

上はまだ五輪代表に選ばれる前の2008年の演技。
オリンピックのFSも素晴らしかった。そっちの動画は上がっていないようなので、かわりに代表に選ばれた時の演技を。

競技なので勝たないと意味がないという見方は当然しても良いわけで、SPのミスが響いてやっと入賞の8位というバンクーバーでの結果は手放しで褒められたものではないかも知れないが。しかしどうだろう、このひしひしと伝わる「表現する喜び」は。要は、あくまでポジティブな精神のもと、自分が演じたいものを完璧に消化しきったのち、確かな技術を用いてそれらを全身から発信し尽くしているのだと思う。
採点競技はシーズンを通じての積み上げが重要。五輪では順位以上のアピールができていたと思うし、世界選手権では是非メダルを取ってほしい!