予定調和、予定不調和

Organic

Organic

音楽とは、基本的に、予定調和なものだと思う。斬新な名曲の裏側に堅実な理論の積み上げがあったり、感動的な超演は過去の地道な練習に支えられていたり、少なくとも「生み出そう」という強い意志によって紡がれるのだと。K−1やバーリ・トゥードでなくて、どっちかというとプロレスリング・ノアではないかと。三沢のエメラルド・フロウジョンや91を見ろと。なんだそりゃ。
で、マイラバ「Organic」。突き抜けんばかりに調和してない。爽快なまでにヴォーカルが安定してない。ピアノの音が意図したところに置かれてない。いやさ、小林夫妻に言わせりゃ意図した通りの音が出てるのかもしれないけど、聴いてる方からすると「失敗したんなら録り直せよ!」と言いたいところ満載で。
もしや、演ってる側と聴いてる側の「予定調和」の落としどころにズレが生じてる?
1stアルバムに感じた絶妙な「予定調和」はもう望むべくもないのかねぇ、とか。
evergreen

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