東京メトロ丸ノ内線雑感

出勤途中の池袋駅。整列乗車の列をかき分け、閉まりかけたドアに向かって猛然とダッシュしながら「どけー!開けろー!」と叫ぶおいちゃんひとり。やさしい東京メトロさんは乗せてあげてた。毎朝ご苦労さまです。

東京の駅には何でこんなに走っている人が多いのか?と疑問に感じたことがあった。3分に一本電車出てるんだから多少のんびりしてもよいじゃん、と私のように考えず、ひとつでも先発の電車を捕まえて早く目的地に着こうとするのがこっちの傾向?ちょっと推論の筋が悪いような気がする。

いろんな性行やいろんな状況、それらの度合いや外部に表出する現象の多様性という意味において、大都市は地方と比較にならない複雑さがあるだろう。遅刻しそうになって走る人、急ぐけど走らない人、急がない人、その日だけたまたま急いでる人、急いでないけどなんだか走りたい人、駅では走るもんだと教わった人。千差万別の事情と傾向が数百万集まって走る/走らないの二色に染め分けられ、表現される。そこにパックスは存在せず、ただひたすらケイオスあるのみ。

歌う/歌わないも、たぶん、似たような。