「赤旗」を読む人は

例の件に関する朝日新聞の記事。

 サッカー・アジアカップの日中決勝戦北京市の工人体育場で7日夜、厳重な警備態勢のなかで行われた。これまでの試合で、中国人観客が反日的行為を繰り返してきたことから、中国政府は開催国のメンツをかけて治安対策に力を入れた。だが、日本の勝利で試合が終わると、中国人観客から日本のファンへ向けて物が投げ込まれた。試合後も、会場の外のあちこちで数千人単位の群衆が騒ぎ、日の丸を焼いたり、日本チームのバスを取り囲んだりして騒然とした状態が続いた。

 観客は約6万人。騒乱鎮圧を担当する武装警察部隊や制服・私服の警察官ら約5千人が警戒にあたった。

 試合後、会場を出ようとした駐北京日本公使の車に物が投げつけられ後部の窓ガラスが破損、けられて側面がへこんだ。乗っていた原田親仁、堀之内秀久両公使にけがはなかった。

 市中心部の天安門広場近くでも、群衆約200人が集まり、中国国旗を振って騒いだ。

 中国共産党機関紙の人民日報は7日、「開催者の度量」と題し、「競技の相手を尊重することは、文明の素養の一種だ」と冷静な態度を呼びかける文章を1面に載せた。

 中国人観客の振るまいに日本国内で批判が高まり、欧米メディアも関心を向け始めてからは、中国政府はメディアを通じてこうした呼びかけを繰り返してきた。だが、試合中、日本のプレーに繰り返し罵声(ばせい)が浴びせられた。

同じ件で、赤旗*1の記事。

 試合終了のホイッスルが鳴ったときには、中国側スタンドから「残念」の思いを 込めたうちわが飛び交いましたが、表彰式が始まるころには「クンシー(おめで とう)」の合唱の大歓声も起こりました。

 日本への「ブーイング戦争」が問題になった大会でしたが、決勝戦の決戦が終わっ てみると、やはりそこには国境を越えたスポーツの交流がありました。

 会場の電光掲示板には、「礼を持って客人に対そう」「文明的なサッカーファン になろう」という呼びかけが何度も映し出されていました。中国当局も警備に力 を入れ、混乱もなく終わったのはやはりスポーツの持つ力といえます。日本の応 援席にいた「母が日本人」と言うルンツェ清さん(二十九)は「今日の試合での 中国のブーイングも、スポーツの範囲内のことで安心して見ていられました」と 日本の勝利を喜んでいました。