サッカーを見ろや、サッカーを

試合終了後、中国の一部観客からブーイングが起きた。絶句。たとえ嫌いな国が勝ったとしても、第三国同士の対戦でこれだけの死闘を見ることができたんである。ゴールもたくさん入った。「ああ、今日はスタジアムに来て良かった、すごいサッカーを見ることができた」と嬉しくはならないのか。これで楽しめないなら、いったいどんな試合なら満足できるのか。この人たちの目にサッカーは映っているのだろうか。

世界共通のコミュニケーション手段であるサッカーを単なるフラストレーション発散のきっかけとしかとらえていない時点で、あの会場にいる人達の精神には不毛の荒野が広がっていて、他の国々の人達の水準に達するまであと数十年はかかるだろうと判断せざるを得ない感じ。
そういえば日本にも、相手チームの選手が倒れている時に自国のチームがわざとボールを蹴り出してやる意味が理解できなくてブーイングを浴びせる、といったような、サッカーの観戦方法が未成熟な時代があったね、て、そんな次元じゃないか。とにかく、お話にならない。