丸ノ内線雑感

会社のカネを使えるということは、それ以上に稼がなくてはならないということだ。稼がなくてもいい部署で働いていた私にはその意識が希薄だった。
自分とその家族の分のみならず、同じ目的で働く同僚やかつての自分のような「稼がなくてもいい」人たちの分まで「稼ぐ」。それも自分の知恵と汗とで。知恵次第でいくらでも稼げるとあっては、これが没頭せずにいられようか。
ただ惜しむらくは、私が自分自身の知恵にあまり自信が持てないということと、できればあまり汗はかきたくないと思っていることなのであった。