第58回九州合唱コンクール福岡県予選

http://www.try-net.or.jp/~jca-f/
なんだかおもろかしい*1結果になった模様。
渦中の合唱団Sは確かにプラスかマイナスいずれかには判断せざるを得ないような演奏をしている。それは箸にも棒にも掛からないようなどーでもいい演奏をするよりははるかに価値のあることだと私は思うし、その点Sの皆さんは胸を張って良いと思う。しかしここで言う「価値」と審査で示される演奏の評価の高低とはそもそも異なることに当然留意しておかなければならないだろう。
ところで、現行の合唱コンクールとはすなわち個々の演奏をプラスかマイナスいずれかに評価してもらうことに他ならない訳だが、その場に前述のような演奏が持ち込まれた場合、審査員は判断せざるを得ない*2のだから当然何らかの評に基づいてプラスかマイナスに仕分けることであろう。今回この「何らかの評」が欠如した審査員がいるんじゃないか?という疑念を生じかねないような講評用紙が出てきたことが被評価者達の当惑を呼んでいる。
講評用紙は封書(封がしてあるとは限らないが)で各団体に個別配布されるから本来広く公開されるべき性質のものではないと思うが、ネットの発達であらゆるものを「晒す」ことが容易になった今日、講評する人はこれまで以上の覚悟を持って用紙にペンを走らせる(あるいは、走らせない)べきだろう。いずれにしてもこういうコンクールの審査を頼まれる人が「住みにくい」ような世の中であることは間違いあるまい。また「晒す」行為によって審査員の方々をますます住みにくくすることが褒められたことかどーかまでは知ーらねっと。
渦中でない合唱団Cは去年よりいい演奏ができたんだろうか?確かにメダルの色は良くなったけれども、去年ほどの「熱」が伝わってこないところをみると...って、オレなんかに言われたくないか。大変失礼しました。

*1:おもしろい+おかしい。

*2:審査員だから判断するのあたりまえだろーと思われる向きもあるかも知れないが、根を詰めて聴かなくても価値が分かってしまうような演奏があるのも事実。審査員に手を抜かせないようなクオリティに到達することが各出場団体に課せられた最低限度の目標だと思う。