貨車暴走、脱線で止める


米ロサンゼルス南東部郊外のコマース市で20日正午ごろ、貨物列車の切り離し作業中に貨車が暴走、鉄道会社ユニオン・パシフィック社はロサンゼルス市街地へ突っ込んで被害が出るのを阻止するため、支線に貨車を誘導し、脱線、転覆させた。
ロサンゼルス市消防当局によると、暴走した貨車は30両編成で、うち18両が脱線した。同市郊外の工業地帯を約43キロにわたって進み、一部の車両は線路脇の住宅に突入、13人が軽傷を負った。民家4棟に被害が出た。
また、脱線で積んでいた材木などが現場周辺に飛び散った。同社によると、貨車は最高80キロの速度で走り抜けていたという。貨車は無人だった。暴走は約30分間続いたとみられる。同社の広報担当者は、ロサンゼルス市内への進入を阻止するために脱線以外の手段がなかったと述べている。

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